スペインの訪問者数No1はバルセロナ、アンダルシアも人気ですがトレドへ行けってWhy?蛇行する川が自然のお堀となり渓谷で囲まれた高台に世界遺産の要塞都市トレドがそびえ立つ。そんな時が止まっていたかのような古都トレドは、時間を忘れたずっと眺めていたい眺望だった。
トレドってどこ?どんなとこ?
首都マドリッドから南方70㎞にある旧市街全体が世界遺産の古都トレド。
マドリッドから半日観光で足を延ばせる距離のため、小さな城郭都市に一日2~3万人もの観光客が訪れます。
奈良市と姉妹都市のトレドは、首都がマドリッドに移された16世紀まで、統一されたスペイン王国の最初の首都でした。
キリスト教徒による国土回復運動後、大航海時代を迎えて金銀溢れる大繁栄を遂げましたが、その黄金時代の前半半世紀の都であり、スペインカトリックの総本山です。
スペインの繁栄ぶりと、800年ものイスラム支配から奪回したカトリックの威厳を誇示した都が、時が止まったかのようにそのままの姿を残しています。
三方をタホ川の深い峡谷で守られ、一方のみを強固な城壁と城門で固めた花崗岩の高台の町。
海抜540m、周囲は乾燥した茶色のカスティーリャ・ラマンチャの台地が広がり、自然のお堀をなす川から100m上に4隅に塔を持つかつての城塞・王宮アルカサールと高い鐘楼がひときわ目立つ大聖堂カテドラル。
そこを中心に町が広がる要塞の町は息をのむほどの美しさです。
また、なんと世界三大絵画の一つがこの小さな町にあるんです!
一般的な観光はどう過ごす?
ほとんどの観光客は、マドリッドから半日バスツアーで訪れます。
世界三大絵画のあと2つはどこで観れるの?
☛マドリッドのプラド美術館にあるベラスケス作『ラス・メニーナス(女官たち)』
ベラスケスは、エル・グレコ、ゴヤと並ぶスペイン三大画家です。エル・グレコはギリシャの
クレタ島出身ですが…。
☛アムステルダムの国立西洋美術館にあるレンブラント作『夜警』
1泊するメリットは?
上記の半日コースだけでも、あっという間に4時間くらいかかります。
この町は、ケルト人、イベリア人、ローマ人が集落をつくり、569年西ゴート時代に首都として最初に大発展し、城壁を築きました。
イスラム教徒、ユダヤ教徒が共存していたころに城壁、城門を改築し、モスクやシナゴーグを造り、キリスト教徒の手に渡ってからは、改宗もしくは追放されて、建物は当時の建築を利用して城門に紋章をつけたり、教会に転用したりとリサイクル。
そのため各所に様々な時代の名残を見ることができます。
◎城壁、ビザクラ旧門・新門、太陽の門、アルカンタラ橋、サン・マルティン橋を散策
◎エル・グレコ晩年の家はエルグレコ美術館
絵画『トレドの景観と地図』は、現在の写真スポット展望台のミラドールからの景色とは反対側から描いていますが、400年前の絵と現在の全景は殆ど変わっていません。
エル・グレコが描いたトレド風景は他にもある?
☛ニューヨークのメトロポリタン美術館に『トレドの眺望』があります。
☛ロンドンのナショナルギャラリーには『ラオコーン』があります。
こちらはエル・グレコの唯一の神話がですが、トレドの景色も描かれています。
◎夜の旧市街散策
昼間は人をかき分けて歩くほど観光客で賑わいますが、夜は静かでライトアップされた古い町は風情があります。
◎夕方のマジックアワー前にミラドールより高台にあるパラドールへ
パラドールのテラス、レストランからの眺めが素晴らしいです。
テラスでスパークリングワイン「カバ」を飲みながら夕刻のトレドを眺め、レストランで夜景を見な
みながらコース料理のお夕食を。
まとめ
スペインに一日しかいないなら…見どころが多すぎる魅惑の国に一日の滞在なんて勿体なすぎてあり得ないかとは思いますが、半日観光でも足りない古都です。
全景は時間を変えて何度でもじっくり眺めていたくなります。
パラドールに宿泊するのもゆっくりできていいですし、人気のない夜や朝の旧市街散策にはやはり城壁内のホテル滞在が良いでしょう。
ただし、城壁内はタクシーさえ入れないところが多い、狭くて段差、坂道が多いので、荷物がある場合は歩くのが大変。タクシー乗り場、バス乗り場に便利なソコトベール広場に近いホテルに宿泊することをおすすめします。
素敵な滞在になりますように…
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