異文化への長旅となると気になるのが食文化。食事が口に合うのか、好みのものの選択肢があるのか、旅先の土地柄また行程でお店や時間のタイミングがあるのか…旅先を決定する前に知っておきたいことの一つですよね。
ノルウェーの地形
高緯度にあり、土地柄と気候から、栽培できる作物は限定的。
また、運搬交通網は場所によっては陸路や空路より海路が便利な国です。
フィヨルドとは
フィヨルドは何本にも枝分かれしていて、それぞれに名前がついているため、た~くさんあります。
無数にあるフィヨルドの中で最も長い、つまり外海から内陸まで入り込んでいるフィヨルドは204㎞もあるんです。
その名前は、ソグネフィヨルド。
これが、世界最長!最深は1,308mもあります。
かつては厚さ1㎞を超える氷河に覆われていたが、氷河が溶けて大地を侵食し、重みで削りとられて深い谷となり、その谷に海水が入り込んでできたのがフィヨルド
山からの雪解け、雨水が流れ入るため、外海より塩分が薄く、穏やか。奥まで入り込んでいる部分は岩壁に守られて風もなく鏡のような穏やかな湖に見えます。
バイキング時代、フィヨルド沿いに発展した国
山岳の村は、冬の間、雪で閉ざされてしまっても、フィヨルドは暖流が流れる海と繋がっているため、真冬でも凍結しません。
つまり、船さえあれば、他の村への移動が可能でした。
フィヨルドとは、「渡る」という意味があります。
ノルウェーは、フィヨルドのおかげで漁業国、海運国として発展し、山から流れ込む滝を利用して水力発電をしています。
沿岸地域では、魚介の養殖を行っています。
また、沖合は世界三大漁場のひとつ。
ノルウェーは、世界有数の漁業国!
農業は酪農が主体で、作物は主に麦類。
野菜・果物は、収穫の場所、時期と種類が限定的です。
食文化
一般的に日本人ほど外食は多くなく、ピザ、ハンバーガー系のジャンクフード、コーヒーとスイーツ、サンドイッチをよく食べるのでカフェが多いようです。
伝統的には、冷たい料理、冷めても美味しい料理が中心の北欧。
かつて燃料が高かったためだとか、食材が1年中豊富に手に入る環境ではなかったため、長期保存できるように調理してしまうのがバイキング時代からの名残だとか。
干物、マリネ、塩漬け、燻製、発酵させたもの、パテなど種類が豊富。
水産物、肉類、乳製品を上手に加工しています。
魚介類は、サーモン、マス、タラ、サバ、おひょう、エビ、カニ…
魚の卵、キャビア(チョウザメではありません)もあります。
日本と同じように、魚のすり身も定番。
肉類は、鶏肉、豚肉、牛肉、トナカイ、鹿、ヘラジカ…
温かく調理したものからドライミートなどなど。
ベリーで作ったジャムは、パンケーキ、ワッフルなどのお供でもあり、特にコケモモ(リンゴンベリー)ジャムはお肉料理、特にミートボールには定番の添え物。
パンとじゃがいもが主菜で、野菜は根菜が多いように思います。
パンは穀物パン、固くて薄い乾燥クラッカーのようなクネッケブローの上に様々な具材を乗せるオープンサンド、スモーブローをよく食べます。
チーズは種類豊富。
中でも、ブルノストという薄茶色のブラウンチーズは是非試してみてください。
ほんのり甘いヤギのチーズです。
北欧風スカンジナビアン・ビュッフェ「スモーガスボード」
ノルウェーでは、冷たい食事の意味で「コルトボール」と呼びます。
宿屋の主人が、いつ来客があってもすぐ食事ができるように、大テーブルに冷たい料理を並べて出しておいたのが始まりだとか。
クルーズや大型のホテルでは、コルトボールではなく、日本人がイメージする、冷たい前菜、スープ、温かいお料理、デザートまでそろった「バイキング形式」を提供してくれるところがあります。
特にクルーズでは、新鮮な魚介類が並びます!
ついつい食べ過ぎてしまいますが、北欧クルーズの楽しみの一つになるはず。
ところで余談ですが、「バイキング形式」とは和製英語。
当時の帝国ホテル社長と総料理長が、デンマーク訪問で体験したスモーガスボードをヒントに考案してバイキング形式を名前を付けた食べ放題。
呼び方の違いだけではなく、外国では、ビュッフェスタイルは食べ放題ではなく、セルフサービスです。
何が違うの?
それは、ちょっとマナーに気をつけたいところ。
お料理をコースでいただくのと同じように、ある程度の食べる順番、盛り付け、残さず食べれる量を考慮してお皿に盛り付けをしましょう。
前菜を食べたら、お皿を変えてメイン、またお皿を変えてデザートと、テーブルに乗せるお皿、お料理の量と見た目を、マナーという観点で他の方に配慮しながら、ゆっくり会話と食事を楽しみたいですね。
まとめ
ノルウェーは、物価が高いので、あれもこれもいろいろ試すには絶対ビュッフェスタイルがおすすめ。
一般的に、レストランはオーダー式です。
スープ、サラダ、メインをそれぞれ注文すると食べきれない量だったり、メインはお魚かお肉にゴロンとジャガイモが添えてあるだけだったりと、お値段と満足度が比例しないことも多々。
いろいろ注文をして、みんなで分けて食べる習慣がないため、「取り皿ください」とか、スープやメイン皿を仲間でまわして食べることはナマーとしてひかえたいこと。
ビュッフェはお高くはなりますが、ホテルで、もしくはクルーズの旅で北欧の味を楽しみましょう。
沿岸急行線フッティルーテン船旅では、タラバガニ・タラのアイスクリーム(別料金)を是非!
↓↓↓ インスタのフォローも是非お願いします♪