氷河の中に自然に形成される洞窟は毎年、大きさ、形を変える。いや、毎日進化している。数百年、数千年間凍り付いたスーパーブルーの世界に足を踏み入れて目にする自然が作り上げた神秘の世界が想像以上の感動なんです。
アイスランドに冬に行く訳
自然の宝庫アイスランドでは、旅人が目指すのは景観だけではなく、豊富なアクティビティー。
旅行ピークシーズンは、日照時間が長く過ごしやすい穏やかな気候の5~9月。6月は白夜になります。
10月~4月は日が短くなり、12月は11時半に日が出ても高く昇らずに15時半には沈んでしまいます。
でも、この冬にしか楽しめないアクティビティーもいろいろあるんです!
その一つがオーロラ。
そしてもう一つが、今注目の『アイスケーブ(氷河の洞窟)観光』!
アイスケーブ観光は、10月中旬~3月のみです。が、その時の気温、天候によって現地ツアーが催行できるかが決まります。
気温が下がって氷河が固まらないと、溶けて水が流れ出ている状態では洞窟に潜入できないからです。
人工ではない!自然に形成される氷河の洞窟アイスケーブはどうやってできるか
場所
ヨーロッパ最大で世界遺産に登録されているヴァトナヨークトル氷河。
南部アイスランドのヨークルサルロン氷河湖に近いところです。
洞窟は氷舌もしくは氷舌に近いところから入ります。
アイスケーブとは
この氷河は火山の上にあるため、地熱と0度を超えた外気温で溶けるのですが、溶けた氷河は表面ではなく地面を川となって流れていきます。
その川が氷河にトンネルの空洞を形成し、冬の気温が下がったときに流れが止まってまた固く氷のトンネルつまり洞窟になります。
注意点と持ち物
- 冬のアイスランドは、アイスケーブ関係なく、簡易アイゼンが必要。
足元が凍っていることがあり、強風で飛ばされるときは特に大変危険。
アイスケーブツアーの時はもっとしっかりした刃のアイゼンを借りて装着します。 - 上下防寒防水のもの、靴も防水のトレッキングシューズなどが望ましい。
- 寒さ対策とヘルメットを装着するためにニット帽はボンボンが付いていないものが望ましい。
首元を覆うもの。 - 防水、多少汚れてもいい手袋。場合によっては、手をついて、更に狭い奥に入るときにはかがんだり、地べたを這って入っていきます。
- 両手が開くように、小さなリュック。
- トイレは出発点にしかないため、ツアー中は3時間半~4時間我慢です。
自然のアイスケーブのため、建物、駐車場などの設備はありません。
アイスケーブへのアクセス
個人でアイスケーブへ行くことはできません。
レイキャビックから片道6時間以上かかるため、1泊2日のツアーに参加するか、もしくは現地まで来て地元のアドベンチャーツアーに参加。
日本からのツアーに参加するのが最も楽で安心です。万が一の時の情報と変更など全てお任せできます。
因みに、アイスランドには鉄道はありません。
アドベンチャーツアー
氷河湖もしくは氷河湖の近くにあるアドベンチャーツアー会社から出発。
巨大なタイヤのスーパージープで出発。出発点からまもなく国道1号線を外れ、道なき道を縦揺れ横揺れでお尻が浮くぐらい跳ねながら、氷河へと向かっていきます。
ジープを降りたら、ツアー会社貸し出しのアイゼンとヘルメットを装着。
クレパスなどの危険を避けて縦1列でガイドに続きますが、歩く距離はその時に入れる洞窟の位置によります。
徒歩5分のこともあれば、1時間のこともあります。
洞窟内の滞在時間は、約40分から1時間。
その後、同じルートで戻ります。
おすすめの宿
おすすめするのは、2016年6月にオープンした
フォスホテルグレーシャーラグーン
まとめ
人口の氷河の洞窟は、アイスランドや他の国にもありますし、訪れたときはいつも感動していました。
でも、この自然のままの大迫力と自然とは思えないほど輝くスーパーブルーは、どんな高価なクリスタルや宝石もかないません。
数百年数千年前にできた氷の中には、気泡や当時の火山灰が見られます。
アイスケーブは常にわずかずつ動き、夏には溶けて後退していきますので、翌シーズンはまた少し形を変え、安全であればまた入ることができますが、安全でなければ、他の安全なアイスケーブを探して案内してくれます。
私が撮影した写真では、全然伝えきれない未知なる究極の自然美を、是非堪能してみてください。
感動を共有出来たら嬉しいです!
最後に、残念ながら気温が下がらず氷河の川が固まらないため、洞窟を覗くだけだったり、洞窟入り口までもいけずに氷河の崖や小さなクレパスの竪穴に入ったり、泣く泣く氷河に近づくことさえ断念したことも数回ありましたので、その時の写真も載せておきます。
自然が相手ですから仕方ないですが、最終判断は当日、アドベンチャーツアー会社から連絡がきます。
また、氷舌にある氷河湖とそこに浮かぶ氷山、海に流れて海岸に打ち寄せられた氷山が集まるダイヤモンドビーチについても、また別の記事でご案内したいと思います。
↓↓↓ インスタのフォローも是非お願いします♪