スペインにあるイスラム建築最高峰の宮殿の礼拝堂モスクがキリスト教の修道院になって、歴史を刻んできた遺産が、なんと現在は素敵な人気ホテルになっています!
アルハンブラ宮殿
南スペインのグラナダに、かつてイベリア半島に約800年続いたイスラム支配の終焉地グラナダ王国がありました。
そこにあるのが世界中の観光客を魅了するイスラム建築最高峰のアルハンブラ宮殿。
雨の少ない乾燥した盆地にネバダ山脈から雪解け水を引いて、楽園と水の宮殿を再現した建築、造園が約2kmの城壁に囲まれています。
そして更に庭園と離宮が隣接し、それらはまるで別世界の美しいオアシスです。
なんとその城壁内つまりアルハンブラ宮殿の敷地内にあるのが、今回おすすめしたいホテル 「パラドール デ グラナダ 」です。
「パラドール デ グラナダ」は、かつてサンフランシスコ修道院
パラドールってなに?
かつての古城、修道院、旧領主の館、豪族の邸宅など歴史的建造物を改造して国営宿泊ホテルにしたものでスペイン国内に約97ヵ所あります。
建物、調度品に歴史と文化を感じ、格式ある雰囲気と美味しい料理を提供してくれるところが多く、記念日に宿泊もしくは食事を楽しむ方が多くいらっしゃいます。
中でも最も人気が高いのが、ここアルハンブラ宮殿の敷地内にあるパラドール。
観光客がホテル見学にやって来る?
アルハンブラ宮殿の観光は、フェネラリーフェ庭園と離宮もセットで訪れることが多いのですが、その中間に位置しているのがパラドール。
ホテルのため入場券は不要ですが、ホテルですので通常は宿泊者以外に利用できるのはレストラン。
でも、知る人ぞ知る、少ない観光客が覗きに来るのは、カトリック両王の墓標と礼拝堂。
改築はしているものの15世紀サンフランシスコ修道院時代から建物ですし、国土回復運動と大航海時代のスペインいや世界に名を遺した偉人がお眠りになった場所ですから。
グラナダ王国を陥落させて国土回復運動を完了させたカトリックのイザベル女王とフェルナンド王は、遺言でここに埋葬されることを希望しました。
2世代後の聖ローマ皇帝カール5世(カルロス1世)によって町の中心部に大聖堂と王室礼拝堂が作られて、両王のお墓は移動されました。
建物、家具・調度品が素晴らしいこと以外のオススメポイントは?
- フェネラリーフェ庭園と離宮の眺め
- ランチ、ディナーそして朝食も豪華
ディナーレストランは20時からですが、スペインでは一般的です - 古い建物を改築しているが、内装はきれいで落ち着く快適さ
- アメニティーや食器類はパラドールオリジナルの品
- 暑さと人の賑わう観光名所の敷地内でありながらとても静か
- 観光前後にシエスタ(休憩)ができる ※宮殿・庭園の観光時は約4㎞歩きます!
- 礼拝堂では挙式もできます
敷地の外にも出かけられる?
もちろん、城壁外へは門限なく自由に出かけられます。
近くには、寄木細工などのお土産品店とホテルが数件あります。
丘の上に位置する場所のため、町の中心までは下り坂で歩いて行けますが、帰りはタクシーがベター。城壁内へは通常車は入れませんが、パラドールに宿泊している場合は、タクシーやミニバンのドライバーが許可をもらってパラドール入口まで車をつけてくれますが、大型観光バスの場合は駐車場までだいぶ歩きます。
イスラム教徒が築いたグラナダ最古の城郭都市アルバイシン地区からは、丘の上にあるアルハンブラ宮殿の眺めが素晴らしいです。
カトリック王のグラナダ攻略時からジプシーが洞窟住居に定住したサクロモンテの丘からは、夜ライトアップしたアルハンブラ宮殿がきれいです。
洞窟のタブラオでは、夜、フラメンコショーがあります。
現地ツアーではホテルからの送迎付きで、夜の町並みやアルハンブラ宮殿のライトアップを見ることもできますし、パラドールのディナー後でも遅くはありません。
22時半頃に始まるフラメンコショーがあるので、灼熱と情熱のスペイン人のように夜遊びに出かけてはいかがでしょう。
まとめ
パラドール デ グラナダ (Parador de Granada)は、アルハンブラ宮殿の観光予約日に宿泊することをお勧めします。アルハンブラ宮殿の観光は、素晴らしすぎて気持ちが高ぶります。
階段などの段差、歩行距離の長さ、人混み、更に夏季は暑さで気が付くと疲労困憊。
いち早く帰れるホテルで少し横になるとすぐ疲れがとれるので、夜のライトアップや食事、夜遊びに出かけるもよし、余韻に浸ってゆっくり過ごすもよし。
「アルハンブラ物語」を読み、「アルハンブラの想い出」ギター演奏を聴き、シエラネバダ山脈から引いた美味しい水「ランハロン ミネラルウォーター」と地ビール「アルハンブラビール」を飲みながら、オアシスホテルで旅の遊び疲れを癒しながら優雅なひと時を!
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